創価学会員として生きていく

波田地克利や金原明彦を中心とするグループ、創価学会元職員3名ら福岡大祐のグループ、宮川日護(雄法)らの本性をあぶり出し、反面教師としながら、創価学会員として生きていくべき道を追求します。

裁判で明らかになった波田地克利のカネをめぐる乱脈ぶりとタカり体質

性質不明の「600万円」が飛び交う異常

波田地克利がHKなる人物から“波田地に貸した600万円を返してもらえない”として訴訟を提起された事実は、以前に触れました(詳しくはこちら)。

このHKは、波田地が学会を除名になる前からのグループメンバーで、波田地が除名される前後には、特に波田地を擁護しようと暗躍した人物です。その渦中、HKから波田地の口座に対し、裁判費用などとして300万円が2度、計600万円が振り込まれたといいます。

この600万円について裁判では、原告のHKは「貸し付け」だと主張し、被告の波田地は「贈与」だと主張。結果的には波田地の言い分がまさったようですが、第三者からしてみれば、そもそも600万円もの大金が、貸し付けなのか贈与なのかという性質すら不明瞭なまま波田地の手元へ渡り、それが当たり前のように成り立っていること自体が、極めて異常な感覚と言わざるをえません。

と共に、裁判を通じて明らかとなったのは、いかに波田地の金銭感覚がだらしなく、また、ずうずうしいタカり体質の持ち主であるかという、その生態です。

波田地への「激励」の中身

ここからは、あえて波田地自身の主張にのみ基づいて記したいと思いますが、波田地が学会系列の勤務先から解雇される危機に瀕していたからでしょう、HKは波田地のみならず、その細君も「激励」し続けたといいます。

波田地は裁判で、その「激励」の一例を示しています。

2013年5月8日、55歳となった波田地の誕生日に、高輪プリンスホテルにて波田地を激励し、20日にも同ホテルで懇談。

その翌日21日には、新宿区内の紳士服販売店で、波田地のために、スーツやワイシャツ、ネクタイ、靴など、すべてをHKが新調してやったそうです。

さらに、6月には、波田地が住む東京・八王子市まで足を運び、京王プラザホテル内の中華料理店で、波田地の妻を激励する食事会を開催。その際、HKは波田地の妻に対して、大手アパレル企業が催す婦人服の特売会への招待券を送る約束もしたといいます。

こうした出来事は、波田地本人が「例えば」として明示している以上、ほんの氷山の一角なのでしょう。

それにしても短時日のうちに、大変な勢いでの「激励」です。

妻を“タカりのネタ”に

その後、波田地は、名誉毀損の疑いで警察から事情聴取を受け、勤務先からは自宅待機の指示を受けるなどしたそうです。

ここにきて、HKからの激励対象に、妻をも巻き込んでいたのが利いてきます。すなわち波田地は、妻の存在を“タカりのネタ”として巧みに利用していくのです。

波田地は8月6日、HKに対して、このようなメールを送ったといいます。

「いろんな意味で、気苦労を掛けてきて、もう一杯一杯の家内です。HKさんからお金の面は心配しなくていいなど、いろいろおっしゃっていただければ、少しは安心するかと思います。勝手なお願いですが、よろしくお願いいたします」

当の本人は体よく妻にかこつけ、また、妻思いの夫を演じているつもりなのかもしれませんが、端から見れば魂胆が見え見えで、妻にこと寄せている卑屈さ、そうまでするさもしさばかりが目につきます。

常人の感覚ならば、「お金の面は心配しなくていいなど」の一節は、仮に期待していたとしても、とてもとても言葉にはできないものです。

その6日後、HKから波田地に対して、300万円を振り込むために波田地の口座番号を教えるよう電話があったそうです。 この一事をもって波田地は、こう記しています。

「被告(=波田地)としては、言葉の激励にとどまらず、金銭面での激励が一番の励ましになると原告(=HK)が考え、まず振り込んでくれたのであろうと解釈した」

──もはや、何をかいわんや、です。

波田地の無職を気に病む妻やグループメンバー

実際、この時期、波田地の妻は、波田地の行状を相当気に病んでいたようで、波田地を深く知る、とあるグループメンバーに直接電話し、相談していたといいます。

その人物は、波田地に対して、“いい加減、仕事をしろ”“裁判も勝てるわけがないのだから、やめたほうがいい”と忠告したことなどを、妻に伝えたそうです。

また、とあるグループメンバーは波田地に、“バイトに毛が生えた程度でもいいから仕事をしろ”“一生懸命に働いて収入を得ている姿、波田地も頑張っているんだという姿を見せないと、グループの活動が長続きしない”等と苦言を呈していたといいます。

600万円の使い途

ところで、波田地はHKから、裁判費用などとして計600万円を渡されたわけですが、波田地によれば、「裁判対策、弁護士費用として使用」されたのは、「5割以上」だったそうです。

「では、残りの300万円弱は、どうなったのか?」として波田地が明かしているのは、「この間、無収入だったことの補填として、生活費等にあてたのが、実際のところ」だといいます。

別の機会では、「住宅ローンの返済が始まって、毎月16万1,000円かな? が、払わなきゃいけないっていうのがあったんで。それを、丸1年間払ったら、もう全部なくなった、というのは事実ですね」などとも語っていました。

16万1,000円×12カ月=193万2,000円ですから、それでも帳尻が合いませんが、それにしても、何とも優雅なご身分です。

“就職斡旋”で逆ギレ!?

そして、このように裁判費用以外の「残りの300万円弱」を住宅ローンの返済をはじめとする生活費に使った原因までも、波田地はHKになすりつけています。

波田地によれば、HKは波田地に対して、波田地が学会系企業をクビになったあとの再就職を斡旋すると請け合ったといいます。

そのため波田地は「へたに勝手に求職活動を始めるわけにもいかず、かといって、いつまでも決まらず、ずるずると伸び」てしまい、「結局、一年半近く経って」HKが再就職斡旋の話を「放り投げてしまった」──こう波田地は主張し、「HKさんの斡旋話と最終的な責任放棄によって、1年半もの間、振り回された」と総括しているのです。

いい歳したおっさんが、なんと甘ったれた言いぐさでしょうか。

さんざん世話になっておきながら、自分にとって都合が悪くなるや、手のひらを返したように、全部、人のせい──波田地のそばから離れていった人々は、その多くが、そうした波田地の本性に嫌気が差しての離反だったのもうなずけます。

それどころか、次のように逆ギレするに及んでは、ただただ呆れるばかりです。

「それ(=HKの斡旋話)を信用し、あてにしたために、1年半もの間、無職でいざるをえなかった私の損失は、HKさんの言う『年収600万円』という報酬の約束から計算すると、900万円にものぼります。

就職を世話できない理由もウソをついていたわけで、その慰謝料を100万円として、合計1,000万円の支払いを私がHKさんに請求しても罰は当たらないと思いますが、いかがですか?」

「『九州の就職を反故にしてしまった件、心苦しく思っています』という(HKの)言葉が本当なら、ちゃんとお支払いください」

そもそも、波田地が無職だったのは、「1年半」などという短い期間ではなかったはず。当方が承知している限りでは、2013年秋から18年12月までの5年余りだったのではないでしょうか。2021年の年末時点で「4、5年前から」働いているとの波田地の発言もありましたが、だとしても「1年半」は優に超えています。

しかも、波田地が19年1月以降に職を得たといっても、それは所詮、いっときのことで、グループメンバーのところで世話になり、アルバイトのような仕事をやり始めたものの、グループの集会となればドタキャンするなど、結局、長続きしなかったといいます。

波田地お得意の“すり替え”です。

武谷勝法からもカネを引き出す

しかも、です。

波田地は、HKのみならず、盟友の武谷勝法からも支援を引き出しています。

その言いっぷりがまた奮っています。

「HKさんの再就職あっせんがうまくいっていれば、残りの300万円弱を生活費等に当てる必要はなかったと思います。そっくりそのまま、控訴や上告した際の弁護士費用や訴訟費用に充当できたと思います。武谷さんに支援をお願いする必要もありませんでした」

HKのせいで、武谷に支援をお願いしなくてはならなくなった──ここでも波田地は「人のせい」です。

ともあれ、改めて確認しておきたいのは、このように波田地が大金をせしめられたゆえんは、ひとえに「特定の学会執行部を批判していたから」だという一点です。決して健全な世界ではありません。

そこには、いかなる闇が広がっていたのでしょうか。