天野達志と波田地グループ
「同族嫌悪」と言いますが、似たもの同士への罵倒は、両者に通底する本質をえぐっているものです。
ここでは、天野達志や“創価学会元職員”を売りものにする小平秀一、滝川清志、野口裕介ら、「同族嫌悪」の鏡に映った波田地グループの素顔を見てみたいと思います。
“なんちゃって断食”
天野なる人物については、以前にも触れたことがあります。
波田地グループが社団法人の設立を目論んでいた際、その表向きの代表者として名前が挙がっていた一人が天野でした(詳しくはこちら)。
平和安全法制をめぐって世間がかまびすしかった時期、公明党へ請願書を提出したり、革新系の集会で、これ見よがしに三色旗を振っていた人物といえば、ピンとくるかもしれません。
天野は本年4月に学会を除名された人物で、学会本部・執行部への見当違いな批判を繰り返し、さらに、“創価学会元職員”を売りものにする小平秀一、滝川清志、野口裕介らや、宮川日護(雄法)などとも連動し続けてきました。
この天野、どうもスポットライトが当たりそうな場所に聡いようで、先月も8日の「原水爆禁止宣言の日」にちなんで、ひと騒ぎしていました。
天野自身のツイートによると、核兵器禁止条約に絡めた署名を信濃町まで持参し、「創価学会・原田稔会長が署名を受け取るまで断食します」と大仰にプラカードを掲げて、広宣流布大誓堂前で座り込みを始めた天野。
最終的には警察に排除され、「断食は31時間30分で、終了しました。体調は大丈夫です。皆さまには御心配をお掛けし、申し訳ありません」とツイートしていました。
ところが、この騒動には、とんだオチがありました。
天野を「御心配」した人物が彼の体を気遣うと、天野は“水分とゼリー系は摂っているから、厳密には「断食」ではない”と、自ら内幕をバラしてしまったそうです。
自分で「断食ではない」と宣言しているのですから、世話はありません。
ダイエットまがいの“なんちゃって断食”に、同調者の多くがシラけ返ってしまったといいます。
三色旗にせよ、断食にせよ、要するに天野の本質は「パフォーマンス」なのです。
“天野さんはすごく不純”
それを最も見抜いているのが、波田地グループの一部メンバーでしょう。
かつて天野は、公明党本部に請願書を持っていったことがありましたが、この動きについて、あるメンバーが、こう指摘していました。
「天野さんがやったことは、山口代表の行動を完全に把握してて、山口代表が党の本部にいない日ばっかり、党本部に行って、マスコミを呼んだ」
「しかも、職員が“受け取ります”っていう時に、“山口代表が直接受け取らない限り、渡しません”って頑張った」
「天野さんは、わざわざ山口さんのいない日を選んで行って、“山口代表が受け取らない”って言って、それをマスコミに報道させた」
「そこに、なんか、すごく不純なものを感じてしまう」
一方で、別のメンバーは“〈平和〉よりも〈学会〉を前面に出すべき”と天野に忠告したようです。
今回、天野が公明党ではなく学会本部をターゲットに選んだのも、そのあたりの事情が影響しているのかもしれません。
“天野さん、すごいセンスいい”
しかし、このような天野を、手放しで褒めそやしているのが波田地克利です。
冒頭で登場した署名に関連して、天野は昨年、ホームページを立ち上げています。
これをめぐって波田地は、こう明かしていました。
「僕も、天野さん、8月の下旬に会って、“今度、9月8日を期してホームページを立ち上げて、こういうふうにやりますから”って聞いてたわけよ。
で、事前にね、“こういうホームページ作りました、見てください、意見ください”って言うから見た」
そして波田地は、天野が作成したホームページの案に対して、3点、意見を伝えました。
すると、「その3つ言ったらさ、ブワーって、すぐ作ってきたけど、僕が期待してた10倍ぐらい、いいもの作ってきた」そうです。
波田地は「すごいセンスいい」と大喜びでした。
「すごく不純」と斬り捨てるメンバーと、「すごいセンスいい」と持ち上げる波田地。
天野が波田地に対して従順である限り、このギャップが本質的な部分で埋まることはないのでしょう。
“自分が大好き”な波田地は、自分の言うことを聞いてもらえさえすれば、無条件で嬉しいのです。
一定の意図を持った勢力からすれば、これほど御しやすい人物もいないのかもしれません。